[concrete5]悲劇的!Designer Contentの落とし穴

結論

いきなり結論です。

Designer contentを使用してブロックを作成し、間違えて作成したブロックを削除する際には、
「FTP上のblock/”Dir”」と、「データベース内のblocktypeにある”Dir”」の両方を削除してください。
※”Dir”はブロックタイプ作成時の任意です。

実ファイルとデータベースのテーブルを削除しないと思わぬエラーの原因となります。

なお、以下は今日起こった現象の振り返りなので、あまり意味がありませんのであしからず。

ブロックが追加出来ないよ!?

本日、concrete5をご利用のクライアントのサーバー移行作業を行っていた所、「ブロック追加」が一切機能しなくなりました。
「あれれー、おかしいなぁー」と思い、管理画面からブロックタイプを開こうとした所、Internal Server Error 500との事。

はてさて、一体何なんでしょうか。
何はなくともエラーログを見る習慣付けは必要だと思いました。全く関係のないアドオンを消したりしてまた入れ直したり、とても面倒な事をしてしまいました。
エラーログを拝見いたしました所、2つのエラーの記録がございました。

エラーの内容

[code]
[error] [client xxx.x.x.x] PHP Warning: require_once(/home/httpd/public_html/updates/concrete5.6.0.2.ja/concrete/blocks/links/controller.php): failed to open stream: No such file or directory in /home/httpd/public_html/updates/concrete5.6.0.2.ja/concrete/core/libraries/loader.php on line 205, referer: https://xxx.xxx.xxx.xx/index.php/dashboard/

[error] [client 219.8.4.64] PHP Fatal error: require_once(): Failed opening required ‘/home/httpd/public_html/updates/concrete5.6.0.2.ja/concrete/blocks/links/controller.php’ (include_path=’/home/httpd/public_html/libraries/3rdparty:/home/httpd/public_html/updates/concrete5.6.0.2.ja/concrete/libraries/3rdparty:.:/usr/share/pear:/usr/share/php’) in /home/httpd/public_html/updates/concrete5.6.0.2.ja/concrete/core/libraries/loader.php on line 205, referer: https://xxx.xxx.xxx.xx/index.php/dashboard/
[/code]

サーバー移行と同時にconcreteのアップデートも行ったのですが、アップデート前は問題なく利用出来てたというところがポイントです。

で。

エラーの内容は、「そもそも/home/httpd/public_html/updates/concrete5.6.0.2.ja/concrete/blocks/links/controller.phpってファイルがおかしいじゃんか、無いじゃんかー。」って仰るわけです。
私としましても、「うーん、そんなブロックは使ってないよなぁー。」と頭を抱えるしかございませんでした。

救世主は移行前のサイトでした

Designer contentは非常に便利なアドオンで、ブロックの内容を自由に組み立てる事ができます。
ただ、弱点が一つあって、Designer contentでブロック作成をする際に、内容を間違えて登録してしまった時です。
間違えて登録してしまった後に、管理画面から修正を行おうとしても出来ないという弱点があって、簡単に順番の入れ替えや、静的タグの追加くらいなら、直接生成されたphpファイルをいじれば直せるのですが、テキストフィールドの追加を忘れてしまった場合は別のブロックタイプをDesigner contentで新たに作成し直すしかないのです(一応方法はあるのでしょうが、私はphpに詳しくないので作り直した方が速い。)

そう、過去の負の遺産が残っておりました。

間違えて作成してしまったブロックタイプを、FTPからディレクトリごと削除していました。
移行前の方では、ディレクトリが存在していないにも関わらず、動作していました。

でも、データベースには作成したブロックタイプは残っているので、concreteのcoreにある「/concrete/core/libraries/loader.php」は居なくなってしまった「/block/links」を探し続けてしまいます。

ここからは推測ですが、管理画面からアップデートをかけた際に、concreteのcoreファイルのパスが変わる関係で、アップデート前ではディレクトリが無くてもごまかして動いていたものが、動かなくなってしまったと考えています。

Designer contentを使用してブロックを作成し、間違えて作成したブロックを削除する際には、
「FTP上のblock/”Dir”」と、「データベース内のblocktypeにある”Dir”」の両方を削除してください。
※”Dir”はブロックタイプ作成時の任意です。